
【ご報告】工学博士になりました。そして、グッドデザイン賞の審査員を務めます。
少し個人的なご報告をさせてください。
このたび、論文博士として工学博士の学位を取得しました。
これまで福祉機器やプロダクトの現場で、多くの方と一緒に積み重ねてきた取り組みを、改めて学術的にまとめるという作業に挑み、時間はかかりましたが、なんとか一つの論文として形にすることができました。
ご指導いただいた先生方、協力してくださった皆さん、本当にありがとうございました。
そしてもうひとつ。
2025年度グッドデザイン賞「ニューホープ賞」部門の審査員を務めさせていただくことになりました。
この賞は、大学や専門学校に在学中の学生や、卒業・修了したばかりの新卒社会人が手がけたデザインを対象に、まだ知られていないけれど、これからの社会に新しい風を吹き込むようなプロジェクトを表彰する部門です。
僕らもまだ社会人になって数年のころにダイソンアワードで賞をいただいて独立するきっかけを作っていただいたので、それと同じように多くの若い人々の後押しの手伝いができるようになれたことは非常に感慨深いです。
自分自身もあれからずっと、「まだ世の中にないけど、絶対に必要だよね」と思えるものづくりを続けてきました。
そんな”種”を見つけ、応援できる立場になれることを、とても嬉しく思っています。
もし「これはきっと未来に必要なことだ」と信じて取り組んでいるプロジェクトがあれば、ぜひ応募してみてください。
まだ小さくても、未完成でも、ちゃんと目を向けてくれる人がいます。
応募はこちらから:
https://newhope.g-mark.org/
応援したい人や、届けたいアイデアがあれば、ぜひこの投稿もシェアしてもらえたら嬉しいです。
2010年に千葉工業大学大学院を修了してパナソニックに就職し、その後ベンチャーを立ち上げて義手の開発に取り組み、独立してからは個人のデザイナーとして多くのプロダクトに関わってきました。気がつけば、あれから15年。来月で40歳になります。
30代はひたすら全力で走ってきました。
40代はこれまでの経験を丁寧に積み重ねながら、また新しいチャレンジもたくさんしていきたいと思っています。
これからも、どうぞよろしくお願いいたします。